摩擦帯電(まさつたいでん、英: triboelectrification)とは、静電気による現象の一種で、異なる二種の物質を擦り合わせることで、一方から他方へ電荷(多くの場合、電子)が移動する。物質同士が接触すると、それぞれの仕事関数の差によって物質間で電子が移動することが主な要因である。 摩擦帯電は古くから知られる電磁気学的な現象の一つであり、例えば英語の electricity は摩擦帯電の生じる物質として知られた琥珀を意味するギリシャ語 ἤλεκτρον に由来している。琥珀の摩擦帯電はタレスによって発見されたことが伝えられている。