恨(ハン)は、朝鮮文化においての思考様式の一つで、感情的なしこりや、痛恨、悲哀、無常観をさす朝鮮語の概念。歴史学者の古田博司は朝鮮文化における恨を「伝統規範からみて責任を他者に押し付けられない状況のもとで、階層型秩序で下位に置かれた不満の累積とその解消願望」と説明している。 ただし、「恨」はもともと漢字で表記される文字であり、韓国独自の思考様式ではなく中国から伝わった文字と概念であることを忘れてはならない。「恨」「怨」の意味の区別についても同様である。