弓(ゆみ)は矢を発射する装置のうち人力で動作するものを言い、しなやかな竹や木に弦をかけ、弓本体の弾力を利用して矢を飛ばす武器。弦は伸縮しない材質であることが多い。 物体を投射するにあたり、人力を増幅させる道具として発祥し、発展してきた。遺跡から発掘されたり、古代壁画に描かれるほど歴史は古く、オーストラリア、タスマニア原住民を除いて広く世界に分布し、その起源は中石器時代に遡る。 狩猟の道具や攻撃兵器として扱われてきたが、重火器の登場によりその目的は減少。近代ではスポーツ道具として製造、改良されているものがほとんどである。 ただし、弦を引く方向は弓本体の湾曲平面と同方向であり、湾曲平面と垂直に弦を引く道具はスリングショットやカタパルト、パチンコと呼ばれて区別される。また、機械式で発射する道具はクロスボウやボウガンと呼ばれる。