平安貴族(へいあんきぞく)とは、平安時代の貴族をさす概念。平安貴族という明確な実態があったわけではないが、平安中期-後期にかけて貴族層による政治的・社会経済的・文化的支配が展開したため、同時期の貴族を表すための用語として使われることが多い。戦前は、平安時代の貴族は天皇から政治実権を奪い、京で遊興にふけった退廃的な存在としてとらえられがちだったが、戦後になり橋本義彦らによって平安期の貴族の実態が次第に明らかとされていった。 「貴族#古代」も参照