尼五山(あまござん)とは、室町時代に五山の制に倣って臨済宗の尼寺に導入された特別の寺格。尼寺五山(あまでらござん)という。 京都五山・鎌倉五山に倣って京都と鎌倉に各5ヶ寺が定められた。 『蔭凉軒日録』によると、京都の尼五山として景愛寺、護念寺、檀林寺、恵林寺、通玄寺の五寺、鎌倉の尼五山として太平寺、東慶寺、国恩寺、護法寺、禅明寺が定められた。 なお、比丘尼御所とは本来性格の異なるものであるが、後世になり混同されるようになったとされる。