『小イーリアス』(しょうイーリアス、ギリシア語:Ἰλιὰς μικρά, Ilias mikra, ラテン語:lias parva)は、古代ギリシアの叙事詩で、トロイア戦争を描いた叙事詩環の1つ。『小イリアス』とも表記される。話の年代順にいうと『アイティオピス』の直後の話になる。作者については、ピュラーのレスケース、スパルタのキナイトーン(Cinaethon of Sparta)、エリュトライのディオドロス、ポカイアのテストリデス(Thestorides of Phocaea)、それにホメーロスとさまざまな名前が挙がっている。全部で4巻から成り、ダクテュロス・ヘクサメトロス(長短短六歩格)で書かれている。しかし、わずかに断片が残っているだけである。