安部磯雄襲撃事件(あべいそおしゅうげきじけん)とは、昭和13年(1938年)3月3日、愚連隊の首領・万年東一と、その配下3人(、、)が、社会大衆党党首・安部磯雄(当時73歳)を襲撃したテロ事件。 近衛文麿を頂点とした新体制運動がナチスに範をとる形で行った政党解消を目的とするテロ行為だが、社会大衆党が近衛のために解党準備へ動いていたのは当時の一般認識であり、約1ヶ月前に起きた立憲政友会と立憲民政党の本部襲撃という保守政党弾圧への印象を薄めようとして巻き込まれる形で発生した。 万年東一らは、右翼団体主宰・と千々波敬太郎の配下・から襲撃の指示を受けており、風雲倶楽部は警視総監・安倍源基から襲撃依頼を受けていた。