安定衛(あんていえい)は、河西回廊に明朝が設置した羈縻衛所の一つで、現在の中華人民共和国甘粛省・青海省・新疆ウイグル自治区の境界線上に位置していた。名目上こそ明朝の統治下にある衛所の一つであるが、実態は元代から続くチャガタイ系安定王家を戴くモンゴル系国家であった。