女人禁制(にょにんきんせい、にょにんきんぜい)とは、女性に対する社会慣習の一種で、日本で見られるものの総称である。 特に、聖域(社寺、霊場、祭場など)への女性の立ち入りを禁止する慣習についてみられる。この意味で隔絶された区域(結界)を女人結界(にょにんけっかい)といい、「女人禁制」と同義で用いられる。 この原義から派生して、一般に女性の立ち入りや参加、参入などを禁ずる社会慣習をも指す(歌舞伎などに見られる)。 反対に、「男性の立ち入りを禁じる」ことを(だんしきんせい)と呼ぶ。一例として、琉球神道では神に仕えるのは女性とされるため、御嶽に祈りを捧げたり祭祀を行うのは琉球古来より女性祭司「ノロ」の専業であり、基本的に男子禁制である。