About: 太平楽

太平楽（たいへいらく）は、雅楽の唐楽の曲名の一つ。 太食調で、舞楽の構成としては、道行は朝小子(ちょうこし)、破は武昌楽（ぶしょうらく）、急は合歓塩(がっかえん)の3曲を用いて一具とする。舞人は4人。番舞としては陪臚とセットで用いられる。また、管絃には朝小子・武昌楽・合歓塩という3つの独立した曲がある。 めでたい曲とされ、明治天皇の即位の大礼(1867年)以来、大饗の第2日目に萬歳楽と共に舞われることになった。 現在でもよく舞われ左方武舞の代表的なものである。 この曲が悠長な曲とされたところから、「太平楽」の語はここから転じて、好き放題に言うことや、のんきに構えていることなどを言うこともある。