天道(てんどう、てんとう)とは、太陽が天空を通過する道をさすが、天体の運行には一定の規則性があるため、転じて天然自然の摂理、天理を意味するようになった。古代中国の儒教や道教では、天命は天地を支配する神である天帝が定めるものとされており、天道とはすなわち人知の及ばぬ天の理であったが、これが日本にも伝わり、運命論的な天道思想として中世・近世に広まった。