壊死性腸炎(えしせいちょうえん、英語:Necrotizing enterocolitis, NEC)は、腸の一部が死ぬ病状である。通常、未熟児または体調不良の新生児に発症する。症状には、摂食不良、腹部膨満、活動低下、血便、胆汁の嘔吐などがあげられる。 正確な原因は不明である。危険因子には、先天性心疾患、、、前期破水などがあげられる。根本的なメカニズムには、不十分な血流と腸の感染の組み合わせが伴うと考えられている。診断は症状に基づき、医用画像にて確認される。 予防には、母乳とプロバイオティクスの使用があげられる。治療には、、、静脈内輸液、抗生物質の静脈点滴などがあげられる。がみられる患者には手術が必要である。他にも多くの対症療法が必要になる場合がある。合併症には、、腸狭窄、などがあげられる。 早産児の約7%が壊死性腸炎を発症する。発症は通常、生後4週間以内にみられる。発症患者のうち、約25%が死亡する。性別に関わらず男女同等の頻度と影響を受ける。壊死性腸炎が最初に記録されたのは1888年から1891年の間である。