墨弁(ぼくべん、墨辯)または墨経(ぼくけい)は、中国の古典『墨子』の中の6篇(経上篇・経下篇・経説上篇・経説下篇・大取篇・小取篇)の総称。術語事典・学説集のような形式で、幾何学・光学・力学・論理学(中国論理学)等を論じる。簡素な記述や伝存状態の悪さから、『墨子』の中でも難解な箇所として知られる。