『地名字音転用例』(ちめいじおんてんようれい)は本居宣長晩年の著作。寛政12年(1800年)、名古屋本町通七丁目永楽家東四郎刊。古代の日本の地名は特に漢字音と読みの不一致が著しいが、『古事記』『万葉集』『六国史』『和名類聚抄』国郡部『延喜式神名帳』から諸例を抜き出し、法則を見出して分類例示したものである。 これらは主に和銅6年(713年)好字二字令周辺の政策によって諸国の地名が半ば強引に漢字2字で書き表された結果に由来する。