台湾の世界遺産候補地(たいわんのせかいいさんこうほち)は、中華民国(台湾)の行政院が公式に選定している文化遺産、自然遺産の一覧で、台湾当局は国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産リストに登録されるべき価値を持つと主張している。確かに、台湾には世界遺産級の景勝や大自然があると言われるが、世界遺産への推薦は世界遺産条約締約国しか行うことができず、未締約の台湾は世界遺産候補を推薦できない。 一つの中国を謳い台湾の領有権を主張する中華人民共和国は、過去にマカオ(UNESCO準会員)の歴史地区を自国の世界遺産として推薦・登録したりしているが、台湾の世界遺産候補については、正式推薦以前に、暫定リストにすら含めたことがない。 台湾当局は2002年から選定をはじめ、2017年時点では18件が候補地として認定されている。当局は単に候補地を選定するだけでなく、世界遺産についての啓発活動や候補地の調査・広報などについても積極的に展開している。