可溶栓(かようせん)、あるいは溶栓(ようせん)、安全栓(あんぜんせん)は、青銅、黄銅、砲金などで作られ、その全長にわたって先細になった穴が開けられている、ねじ山の切られた栓である。この穴は鉛やスズなどの融点の低い金属で塞がれている。ボイラーや高圧ガスの容器などに取り付けられて、空焚きなどで異常な高温や高圧になった時に融点の低い部分が溶けて穴が開くことで、高圧ガスを逃がして爆発を防いだり、その高圧ガスの通り抜ける音で人間に異常を知らせたりする安全装置である。いわばガス抜きのような効用を持っている。