南沙諸島(なんさしょとう)、スプラトリー諸島(英語: Spratly Islands)は、日本語では新南群島(しんなんぐんとう)といい、南シナ海南部に位置する諸島である。岩礁・砂州を含む無数の海洋地形(maritime features)からなり、これらの多くは環礁の一部を形成している。 各国語での名称は、南沙群島(簡体字中国語: 南沙群岛、拼音: Nánshā Qúndào)、カラヤーン群島(タガログ語: Kapuluan ng Kalayaan)、長沙諸島(ちょうさしょとう、ベトナム語:Quần đảo Trường Sa / 群島長沙、クァンダウ チュオンサ)。 日本国政府による正式な名称は第二次世界大戦前からの「新南群島」であるが、日本はサンフランシスコ平和条約に伴って領有を放棄しており、中国語の「南沙群島」から南沙諸島、または英語の"Spratly Islands"からスプラトリー諸島という名称が使用されている。 中華人民共和国(中国)、中華民国(台湾)、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイの6か国・地域が全域または一部について領有を主張している。 2016年7月12日、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、いわゆる九段線に囲まれた南シナ海の地域について中華人民共和国が主張してきた歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする判断を下した。