國立南京中央國術館(こくりつなんきんちゅうおうこくじゅつかん)』とは、戦前の中華民国の首都南京に所在した、国術(guóshù中国武術)の研究と優れた武術家の養成のために、中国国民党政府によって発足された、中国武術の全国的統一組織であった。 1928年3月に設立され、当初の名称は國術研究館と称されていた。 1928年6月に名称を中央國術館に改め本格的な活動をはじめる。 初代館長は西北軍閥の張之江将軍(六合八法拳)、副館長は東北軍閥の李景林将軍が就任。 教習学科は、少林門(全般を教授。)と武当門(六合八法拳、太極拳、形意拳、八卦掌)の二学科が設立されていた(後に学科を各門派ごとに改める。)。 最盛期には中国全土に分館を設立し日中戦争が激化して南京が陥落した後も、本部を内陸の重慶に移して存続されたが、1948年に資金不足で閉鎖した。