千福寺(せんぷくじ)は、徳島県阿南市にある高野山真言宗の寺院。津乃峰山(つのみねさん)千福寺(せんぷくじ)と号する。本尊は薬師如来(秘仏)、脇佛に不動明王座像(向かって左)、弘法大師(空海)座像(向かって右)。 本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 仏教寺院としては珍しく、本堂祭壇に鳥居が祭られている。これは地域住民の阿波三峰のひとつに数えられる津乃峰山神社との関わりが強く、寺院名も津乃峰山 千福寺。 本堂左奥の観音堂には、聖観世音菩薩、弘法大師、地蔵菩薩を安置している。また、観音堂の前には七福神舟と曼荼羅石が置かれている。 千福寺の蔵には、1788年(天明8年)に住吉屋治兵衛作の鋳銅製の顎口や、江戸時代の松村(藤原)吉次作の銅製古鏡などが奉納されている。