南北戦争当時、南部の11奴隷州がアメリカ合衆国から脱退し、アメリカ連合国の独立を宣言した。引き続きアメリカ合衆国にとどまった諸州は、アメリカ連合国よりも北に位置したため、その軍隊(陸軍・海軍)を日本語では北軍(ほくぐん)という。アメリカ連合国に対峙した、当時のアメリカ合衆国の代名詞としても使われている。 アメリカ史では北軍・南軍という用語の代わりに、この時代のアメリカ合衆国を特にユニオン(Union)、その軍隊をユニオン軍という。ユニオンは20の自由州と5つの境界州から成った。ユニオンは西部のカリフォルニア州、オレゴン州、ネバダ州(1864年以降)を含み、中西部の州も含まれたが、一般には「北部」と呼ばれた。(かつて日本ではアメリカ連合国を南部連盟と呼び習わしていたが、連合国と連盟の原語はどちらも「Confederacy/Confederation」であり、「Union」の日本語は通常「連合」であることから、混乱を避けるため、北軍を言い換える際には「連合軍」という訳語を用いず「ユニオン軍」とする。) 詳細は「南北戦争」を参照