北碑(ほくひ)は、中国の南北朝時代、北魏を中心に彫られた北朝の金石文の総称。対義語は「南帖」(なんじょう)。北魏に多く制作されたことから魏碑とも呼ばれることがある。 清代の考証学者・阮元の唱えた「北碑南帖論」に由来する語である。実際には南北朝時代の書は完全に南北には分かれないというのが現在の見解であるが、今も北朝側の書蹟を総称する端的な言葉として一般的に用いられている。