八重衣(やえごろも)は地歌の曲。手事物である。石川勾当により三味線の曲として作曲され、後に八重崎検校により箏の手付けがされた。『』『融』と並び「石川の三つ物」と称される。箏は半雲井調子、三絃は本調子。地歌のなかでも複雑な構成と技巧をこらした風格のある大曲とされている。