伊覇按司(伊波按司、いはあじ)は、北山世主(北山王)の子孫である今帰仁王子(後の伊覇按司一世)が、美里間切伊覇(現・沖縄県うるま市石川伊波)に伊覇城を築き、城主となって名乗った称号。以降、同城主を継いだ伊覇按司一世の子孫はこれを称した。 強力な貿易を背景として沖縄本島中部を中心に勢力を拡大し、後に琉球王国を建国する尚巴志が佐敷按司を継いだ際、伊覇按司一世はその後見人となった。後に一世の娘が尚巴志に妃として嫁いで縁戚関係を結ぶと、伊覇按司一族は尚巴志と共に各地を転戦して三山(北山・中山・南山)の統一に貢献した。