『九陰真経』(きゅういんしんきょう/きゅういんしんけい)は、金庸の武俠小説である射鵰三部作(『射鵰英雄伝』、『神鵰剣俠』、『倚天屠龍記』)に共通して登場する架空の武術の秘伝書。これを得たものは、江湖で最強になれると言われ、これを巡って多くの血が流された。なお、「九陰」とは「陰」の気が盛んなこと。すなわち、強力な「陰」の気がついには「陽」を打ち倒すことを示している。この場合の「陰」とは「陽」、すなわち「剛」に対する「柔」という意味合いで、とりたてて邪悪な力について記述してあるというわけでない。 類似品に、達磨が作成したとされる『九陽真経』が存在する。