中道左派(ちゅうどうさは、イギリス英語: Centre-left, アメリカ英語: Center-left)は、政党あるいは政治的・社会思想的な傾向の分類。穏健な左派のこと。国ごとに違いはあるが、社会民主主義が代表的な中道左派理念である。 一般的に中道左派は国家共同体による富の再分配や福祉・社会保障を積極肯定する勢力とされている。しかし右翼、極右、オルド自由主義、緑の保守主義なども社会保障や格差是正を主張している。社会的少数者の人権と社会正義を積極的に支持する米国式リベラルも中道左派に分類される。 アメリカとヨーロッパでは自由主義にルーツを置くリベラル系の中道左派は社会自由主義と呼ばれることが多い。このような意味で、学界では、イタリア民主党からイギリス労働党まで、かつての左翼をも取り込んだカテゴリーを総称する傾向にある。なお共産主義は左翼と考えられ、中道左派には含まれない。 社民主義を掲げる政党の国際組織としてロンドンを本部とする社会主義インターナショナルが存在するが、非民主的な国の政党が加入していることが問題視されたことにより、2013年にベルリンを本部とした進歩同盟が設立されており、中道左派政党の国際組織は分断している状況にある。