中津江村(なかつえむら)は、大分県日田市の一地域である。 かつては日田郡に属していた村で、2005年3月22日に同じ日田郡の前津江村、上津江村、大山町、天瀬町とともに日田市へ編入合併し、行政地域としては消滅した。しかし、同じく合併で廃止となった前津江村および上津江村は「村」の名称を廃止しているのに対し、編入後も「大分県日田市中津江村」として「村」の名称を残した形で地名は残された。 2002年に開催された日韓ワールドカップの際、中津江村は村内のスポーツ施設の有効活用を目的に公認キャンプ地として名乗りを上げ、その結果アフリカのカメルーン代表のキャンプ地に選ばれた。テレビ朝日の番組「ニュースステーション」でメインキャスターの久米宏が「いちばん小さな自治体のキャンプ地」として着目し、現地から歓迎の様子を生放送すべく乗り込んだものの、同国の選手団の到着が遅れたことなどから当時の坂本休村長とともに国内で有名になった。 2005年に中津江村は広域合併により日田市の一部となったが、合併協議会で坂本村長から地名の中に「中津江村」を残したいという要望が上がり、ワールドカップでの知名度上昇を背景としてこれが認められたことで、上記の通りにその後も「中津江村」が残された。