『中原音韻』(ちゅうげんおんいん)は、中国元代にが著した韻書。1324年完成。通常の韻書がもっぱら漢詩の押韻(詩韻)のために作られたのに対して、この韻書は当時の民間歌謡である元曲の押韻(曲韻)の参考に作られている。当時の発音にもとづき分類されているため、近古音研究の基本文献とされ、近古音は中原音韻音系と呼ばれることがある。