本項では中世日本の被差別民(ちゅうせいにほんのひさべつみん)について叙述する。中世日本(平安時代後期から室町時代・戦国時代)において存在していた被差別民が、中世社会の中でいかなる存在であったかについては、1980年代以降、網野善彦らによって急速に研究が進展しており、いまだその評価は確定していない。