『不謹慎な宝石』(ふきんしんなほうせき、原題:Les Bijoux indiscrets)または『お喋りな宝石』(おしゃべりなほうせき)は、ドゥニ・ディドロによる艶笑小説・風刺小説である。「宝石」は俗語で女性器(まんこ)を意味している。コンゴ王国の国王であるマンゴギュルが、女性の「宝石」に過去の性遍歴を話させることができる魔法の指輪を使って巻き起こす騒動を描く。コンゴ王国はフランスを、マンゴギュルはルイ15世を指していることは明らかで、当時の頽廃した風俗を痛烈に皮肉った風刺小説であったので、後にディドロが投獄される一因となった。