『上海バンスキング』(シャンハイバンスキング)は、斎藤憐の戯曲。中華民国期(昭和初期)の上海を舞台に、時代に翻弄された人々を描いた音楽劇で、により1979年に初演された。第24回岸田國士戯曲賞受賞作。これまでに複数回、舞台化や映画化がされている。 バンスキングの"バンス"はアドバンス(-ヴァンス)の省略形。主人公のクラリネット奏者は、戦前、上海共同租界虹口区の北四川路(現・四川北路)にあったダンスホール「ブルーバード」でバンマスをつとめたアルトサックス・クラリネット奏者であるをヒントにしたといわれる。