三菱・レーシングランサー (英語: Racing Lancer) は、三菱自動車がダカール・ラリー参戦を目的に開発したクロスカントリーラリーカーである。 1983年よりパジェロでダカール・ラリーをはじめとするクロスカントリーラリー競技に参戦してきた三菱は、2008年のダカール・ラリー参戦体制発表の場で2009年よりクリーンディーゼルを搭載した新型車両で参戦することを明かし、2008年7月に「レーシングランサー」を公開した。背景にはレギュレーション上有利なディーゼルエンジンを採用する競合の性能向上に、ガソリンエンジンで対抗することが難しくなっていること。パジェロの販促として始まったダカール・ラリー参戦が、CI活動に変化していたことがある。 車両開発は2007年8月に開始され、2008年6月に1号車が完成した。その後フランス、スペイン、モロッコでのテストを経て、2008年10月の 第6戦 バハ・ポルトガルで実戦投入、続いてに参戦した。ダカール・ラリー終了後、三菱はワークス活動の終了を決定した。