ヴォー・グエン・ザップ(ベトナム語: Võ Nguyên Giáp、漢字:武原甲/武源甲/武元甲、1911年8月25日 - 2013年10月4日)は、ベトナムの軍人、政治家。ベトナム共産党政治局員。ベトナム人民軍(QĐND)総司令官。最終階級は大将であった。 優れた軍事戦術家であったザップは機動性を重視した戦略を好み、その動きは神出鬼没と呼ばれた。フランスの植民地支配の際、ディエンビエンフーの戦いによって、フランス領インドシナからベトナムを解放し、ベトナム戦争ではベトナム人民軍の指導者としてアメリカ軍及び南ベトナム軍との戦いを指揮し、ベトナムを再統一する大きな原動力となった。その名采配から、西側諸国からは「赤いナポレオン」と呼ばれ、ベトナム人民からは「ベトナム救国の英雄」として、ホー・チ・ミンと共に、深い敬愛と尊敬を集めた。