『ヴィーナスとマルス、キューピッド』(伊: Venere e Marte con Cupido, 英: Venus and Mars with Cupid)は、イタリア、ルネサンス期のヴェネツィア派の画家パオロ・ヴェロネーゼが1575年から1580年ごろに制作した絵画である。油彩。愛と美の女神ヴィーナスと戦争の神マルスを主題とする神話画ないし寓意画で、おそらく戦争に対する愛の勝利を描いている。ヴェロネーゼにおいては珍しい小型の作品で、制作経緯や発注主については不明である。イギリスの肖像画家トーマス・ローレンス卿、トリノの銀行家のコレクションを経て、現在はトリノのサバウダ美術館に所蔵されている。