ローチュス号事件(ローチュスごうじけん)は、1926年8月2日に公海上で起きた、フランス船「ローチュス号」とトルコ船「ボス・クルト号」の衝突事件である。事件後、船舶乗組員に対するをめぐりフランスとトルコは対立し、やがて両国は常設国際司法裁判所(PCIJ)に付託することで合意に至ったが、このPCIJにおける判決は、国際法で禁止されない行為は許される、という命題を示した判例として後にたびたび引用されることとなった。