ユーグレナ藻(ユーグレナそう、Euglenophyceae)は、鞭毛虫の一群で、運動性のある藻類として有名なミドリムシを含む単細胞真核藻類のグループである。 分類学的な位置づけが不明瞭なものも含め、およそ40属1000種が知られている。光合成を行うことからかつては植物だと考えられ、植物の中のユーグレナ植物門 Euglenophyta に分類された。現在ではこれらの葉緑体は緑藻の二次共生に由来していると考えられている。現在の分類では、近縁な従属栄養生物(古い分類では原生動物に含まれた)と共に、エクスカバータの中のユーグレナ類 Euglenida に分類され、ユーグレナ藻はその中の1グループとするか、ユーグレナ類のシノニムとする。 主に富栄養条件の淡水域に分布し、水田や水たまりに普通に見られる。少数ながら、海域に棲む種や共生性の種も含まれる。大部分のユーグレナ藻は葉緑体を持っており、光合成を行って独立栄養生活を営むが、捕食性のものや吸収栄養性の種もある。