メルゼブルクの呪文(メルゼブルクのじゅもん、独: die Merseburger Zaubersprüche)とは、古高ドイツ語で書かれた2編から成る中世の魔法、呪文、あるいはまじないである。これらは古高ドイツ語によるドイツ異教信仰の現存する唯一の実例として知られている。呪文は1841年、9世紀もしくは10世紀に書かれたフルダの神学の写本からによって発見されたが、呪文が成立した年代については説が分かれている。写本(Merseburg Domkapitel, Cod. 136。第85葉・表)はの司教座聖堂参事会(略称「大聖堂」)の図書館に保存されており、これが呪文の名の由来となっている。