マニラ・ガレオン(またはアカプルコ・ガレオン)は、スペインの貿易船。年に1回か2回、太平洋を渡りフィリピンのマニラとヌエバ・エスパーニャ(現在のメキシコ)のアカプルコを往復した。名称はガレオン船の出港地によって変わる。積み荷の大半は中国産であったため中国船(ナオ・デ・チーナ)と呼ばれることもあった。1565年から19世紀初頭まで250年に渡り存在し、メキシコ独立戦争とナポレオン戦争によって終焉を迎えた。この貿易は「ガレオン貿易」もしくは「アカプルコ貿易」と呼ばれた。 クリストファー・コロンブスの死後60年近くが経過してから就航したが、マニラ・ガレオンは「インドの富をスペインに運ぶ」、「東に行くために西進する」というコロンブスの夢を現実のものとした。