プロッター (英: plotter) は、コンピュータの出力機器の一種で、ベクターデータ(線を表現したデータ)を基に動作するものこと。 この装置はもともとは、線を表現したデータを紙の上に(物理的な、インクの)線として現実化するにあたり、内部的には一旦、点の集まりのように扱い、「plot プロット」つまり、たとえば学生がグラフを手書きする時にX,Yの値を一組ずつ求めて点をいくつも打ってそれを線的に結びつけてゆく行為(=plot)を何度も繰り返して線を出現させるように、X,Yの値を一組ずつ内部的に指示し線的に結びつけるようにペン先の位置を制御する、という発想でとらえられた装置なので「plotter」と名づけられた。台の上に紙を固定して、X,Yの方向にペンが動くタイプは、その特徴をふまえつつ分かりやすいように「X-Yプロッタ」とも呼ばれるようになった。当初はペンを装着して用いられたので「ペンプロッター」とも呼ばれたが、その後ペン以外の金属刃やインクジェットやレーザーを装着するプロッターも登場したので、「ペンプロッター」はペンを装着した特定のタイプだけを指すようになった。 本稿では、広くプロッター全般について述べる。

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  • プロッター (英: plotter) は、コンピュータの出力機器の一種で、ベクターデータ(線を表現したデータ)を基に動作するものこと。 この装置はもともとは、線を表現したデータを紙の上に(物理的な、インクの)線として現実化するにあたり、内部的には一旦、点の集まりのように扱い、「plot プロット」つまり、たとえば学生がグラフを手書きする時にX,Yの値を一組ずつ求めて点をいくつも打ってそれを線的に結びつけてゆく行為(=plot)を何度も繰り返して線を出現させるように、X,Yの値を一組ずつ内部的に指示し線的に結びつけるようにペン先の位置を制御する、という発想でとらえられた装置なので「plotter」と名づけられた。台の上に紙を固定して、X,Yの方向にペンが動くタイプは、その特徴をふまえつつ分かりやすいように「X-Yプロッタ」とも呼ばれるようになった。当初はペンを装着して用いられたので「ペンプロッター」とも呼ばれたが、その後ペン以外の金属刃やインクジェットやレーザーを装着するプロッターも登場したので、「ペンプロッター」はペンを装着した特定のタイプだけを指すようになった。 かつては主な用途は建築の設計や機械設計のために、CADなどで製図した図面を出力することであった。設計図というのは一般にかなり大きな紙に描くものなので、プロッターも大判の用紙に出力できるものが一般的となり、それが(プリンターと比べて)プロッターの長所のひとつであった。ただし、複数色のペンを切り替えつつカラーの設計図を出力できるプロッターもあったものの、「ペンで線を引く」という方式なので、線を組み合わせた図形しか印刷できず、面の塗りつぶしやグラデーション、自然画の印刷などができないという制約、弱点はつきまとった。こうした特徴や制約を踏まえてプロッターとプリンターは目的や用途に応じて使い分けられてきた歴史がある。 本稿では、広くプロッター全般について述べる。 (ja)
  • プロッター (英: plotter) は、コンピュータの出力機器の一種で、ベクターデータ(線を表現したデータ)を基に動作するものこと。 この装置はもともとは、線を表現したデータを紙の上に(物理的な、インクの)線として現実化するにあたり、内部的には一旦、点の集まりのように扱い、「plot プロット」つまり、たとえば学生がグラフを手書きする時にX,Yの値を一組ずつ求めて点をいくつも打ってそれを線的に結びつけてゆく行為(=plot)を何度も繰り返して線を出現させるように、X,Yの値を一組ずつ内部的に指示し線的に結びつけるようにペン先の位置を制御する、という発想でとらえられた装置なので「plotter」と名づけられた。台の上に紙を固定して、X,Yの方向にペンが動くタイプは、その特徴をふまえつつ分かりやすいように「X-Yプロッタ」とも呼ばれるようになった。当初はペンを装着して用いられたので「ペンプロッター」とも呼ばれたが、その後ペン以外の金属刃やインクジェットやレーザーを装着するプロッターも登場したので、「ペンプロッター」はペンを装着した特定のタイプだけを指すようになった。 かつては主な用途は建築の設計や機械設計のために、CADなどで製図した図面を出力することであった。設計図というのは一般にかなり大きな紙に描くものなので、プロッターも大判の用紙に出力できるものが一般的となり、それが(プリンターと比べて)プロッターの長所のひとつであった。ただし、複数色のペンを切り替えつつカラーの設計図を出力できるプロッターもあったものの、「ペンで線を引く」という方式なので、線を組み合わせた図形しか印刷できず、面の塗りつぶしやグラデーション、自然画の印刷などができないという制約、弱点はつきまとった。こうした特徴や制約を踏まえてプロッターとプリンターは目的や用途に応じて使い分けられてきた歴史がある。 本稿では、広くプロッター全般について述べる。 (ja)
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  • プロッター (英: plotter) は、コンピュータの出力機器の一種で、ベクターデータ(線を表現したデータ)を基に動作するものこと。 この装置はもともとは、線を表現したデータを紙の上に(物理的な、インクの)線として現実化するにあたり、内部的には一旦、点の集まりのように扱い、「plot プロット」つまり、たとえば学生がグラフを手書きする時にX,Yの値を一組ずつ求めて点をいくつも打ってそれを線的に結びつけてゆく行為(=plot)を何度も繰り返して線を出現させるように、X,Yの値を一組ずつ内部的に指示し線的に結びつけるようにペン先の位置を制御する、という発想でとらえられた装置なので「plotter」と名づけられた。台の上に紙を固定して、X,Yの方向にペンが動くタイプは、その特徴をふまえつつ分かりやすいように「X-Yプロッタ」とも呼ばれるようになった。当初はペンを装着して用いられたので「ペンプロッター」とも呼ばれたが、その後ペン以外の金属刃やインクジェットやレーザーを装着するプロッターも登場したので、「ペンプロッター」はペンを装着した特定のタイプだけを指すようになった。 本稿では、広くプロッター全般について述べる。 (ja)
  • プロッター (英: plotter) は、コンピュータの出力機器の一種で、ベクターデータ(線を表現したデータ)を基に動作するものこと。 この装置はもともとは、線を表現したデータを紙の上に(物理的な、インクの)線として現実化するにあたり、内部的には一旦、点の集まりのように扱い、「plot プロット」つまり、たとえば学生がグラフを手書きする時にX,Yの値を一組ずつ求めて点をいくつも打ってそれを線的に結びつけてゆく行為(=plot)を何度も繰り返して線を出現させるように、X,Yの値を一組ずつ内部的に指示し線的に結びつけるようにペン先の位置を制御する、という発想でとらえられた装置なので「plotter」と名づけられた。台の上に紙を固定して、X,Yの方向にペンが動くタイプは、その特徴をふまえつつ分かりやすいように「X-Yプロッタ」とも呼ばれるようになった。当初はペンを装着して用いられたので「ペンプロッター」とも呼ばれたが、その後ペン以外の金属刃やインクジェットやレーザーを装着するプロッターも登場したので、「ペンプロッター」はペンを装着した特定のタイプだけを指すようになった。 本稿では、広くプロッター全般について述べる。 (ja)
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  • プロッター (ja)
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