ブールドロまたはブルドロ (仏: bourdelot) は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。 16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の晩に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。 ブールドロというのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語 "bihurder"(「冗談を言う」)とされる。パリ郊外の地方ではブールデーヌ(bourdaine, 一般の意味は「私生児」)、オルレアンではガロパン(galopin, 「小僧」を指す名詞だが関連性は不明)、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県ではラボート(rabbote, オランダ語の古語で「ウサギ」を指す robbe に由来)の地方名をもつ。ピカルディでは、タリビュール (talibur) とも呼ぶ。なお、オルレアンでの呼び名「ガロパン」は、ピカルディではブリオッシュを材料とした別の菓子を指す(を参照)。

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  • ブールドロまたはブルドロ (仏: bourdelot) は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。 16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の晩に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。 ブールドロというのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語 "bihurder"(「冗談を言う」)とされる。パリ郊外の地方ではブールデーヌ(bourdaine, 一般の意味は「私生児」)、オルレアンではガロパン(galopin, 「小僧」を指す名詞だが関連性は不明)、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県ではラボート(rabbote, オランダ語の古語で「ウサギ」を指す robbe に由来)の地方名をもつ。ピカルディでは、タリビュール (talibur) とも呼ぶ。なお、オルレアンでの呼び名「ガロパン」は、ピカルディではブリオッシュを材料とした別の菓子を指す(を参照)。 作り方は、まず、焼きリンゴと同じようにリンゴの芯を抜いて砂糖とバター、あるいはグロゼイユ(フサスグリ)のジャム、アーモンドパウダーなどを詰める。リンゴはノルマンディー特産のカルヴィル種 (fr:Calville) を使うのが正統。折りパイ生地や練りパイ生地(ブリゼ生地)で包み、卵黄を塗ってオーブンで焼く。ラボート(ウサギ)の地方名で呼ぶアルデンヌ県では、生地で作った耳やレーズンの目で飾り付けて、ウサギの顔に見立てた形に作って焼くこともある。 (ja)
  • ブールドロまたはブルドロ (仏: bourdelot) は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。 16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の晩に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。 ブールドロというのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語 "bihurder"(「冗談を言う」)とされる。パリ郊外の地方ではブールデーヌ(bourdaine, 一般の意味は「私生児」)、オルレアンではガロパン(galopin, 「小僧」を指す名詞だが関連性は不明)、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県ではラボート(rabbote, オランダ語の古語で「ウサギ」を指す robbe に由来)の地方名をもつ。ピカルディでは、タリビュール (talibur) とも呼ぶ。なお、オルレアンでの呼び名「ガロパン」は、ピカルディではブリオッシュを材料とした別の菓子を指す(を参照)。 作り方は、まず、焼きリンゴと同じようにリンゴの芯を抜いて砂糖とバター、あるいはグロゼイユ(フサスグリ)のジャム、アーモンドパウダーなどを詰める。リンゴはノルマンディー特産のカルヴィル種 (fr:Calville) を使うのが正統。折りパイ生地や練りパイ生地(ブリゼ生地)で包み、卵黄を塗ってオーブンで焼く。ラボート(ウサギ)の地方名で呼ぶアルデンヌ県では、生地で作った耳やレーズンの目で飾り付けて、ウサギの顔に見立てた形に作って焼くこともある。 (ja)
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  • ブールドロまたはブルドロ (仏: bourdelot) は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。 16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の晩に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。 ブールドロというのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語 "bihurder"(「冗談を言う」)とされる。パリ郊外の地方ではブールデーヌ(bourdaine, 一般の意味は「私生児」)、オルレアンではガロパン(galopin, 「小僧」を指す名詞だが関連性は不明)、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県ではラボート(rabbote, オランダ語の古語で「ウサギ」を指す robbe に由来)の地方名をもつ。ピカルディでは、タリビュール (talibur) とも呼ぶ。なお、オルレアンでの呼び名「ガロパン」は、ピカルディではブリオッシュを材料とした別の菓子を指す(を参照)。 (ja)
  • ブールドロまたはブルドロ (仏: bourdelot) は、丸のままのリンゴの実をパイ生地で包んで焼いたフランスの菓子。 16世紀には作られていた記録がある伝統的な菓子である。古くは脱穀作業の季節の晩に、近所から持ち寄った材料で作る習慣があった。ノルマンディー地方が本場とされる。 ブールドロというのはノルマンディーでの呼び名であり、語源はフランク語起源のフランス語の古語 "bihurder"(「冗談を言う」)とされる。パリ郊外の地方ではブールデーヌ(bourdaine, 一般の意味は「私生児」)、オルレアンではガロパン(galopin, 「小僧」を指す名詞だが関連性は不明)、ピカルディ地域圏やアルデンヌ県ではラボート(rabbote, オランダ語の古語で「ウサギ」を指す robbe に由来)の地方名をもつ。ピカルディでは、タリビュール (talibur) とも呼ぶ。なお、オルレアンでの呼び名「ガロパン」は、ピカルディではブリオッシュを材料とした別の菓子を指す(を参照)。 (ja)
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  • ブールドロ (ja)
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