ブロコウ・セル(Brocaw cell, Brokaw bandgap reference)は、集積回路において広く用いられている基準電圧回路の一種である。出力電圧は、1.25Vで温度依存性が小さい。この回路は、バンドギャップ・リファレンスの一種であり、後に考案者の名前を冠して呼ばれるようになった。 ブロコウ・セルは、内部に正の電圧依存性と負の電圧依存性を有する節点を持ち、それらの特性を相殺することで、全体として電圧依存性の小さいバンドギャップ・リファレンスとして、動作する。さらに、内部節点は、として用いることも可能である。 ブロコウ・セルは負帰還を用い、エミッタサイズの異なるバイポーラトランジスタに同じ電流を流すように動作している。 によれば、 * 大きなエミッタサイズのトランジスタは、同一電流下において、小さいエミッタサイズのトランジスタより、ベース・エミッタ間電圧が小さい * 上記、ベース・エミッタ間電圧の電圧差は正の温度依存性を持つ。 * ベース・エミッタ間電圧は負の温度依存性を持つ これらの電圧を加算して回路の出力としている。素子定数を最適に設計することにより、2つの温度依存性を相殺している。

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  • ブロコウ・セル(Brocaw cell, Brokaw bandgap reference)は、集積回路において広く用いられている基準電圧回路の一種である。出力電圧は、1.25Vで温度依存性が小さい。この回路は、バンドギャップ・リファレンスの一種であり、後に考案者の名前を冠して呼ばれるようになった。 ブロコウ・セルは、内部に正の電圧依存性と負の電圧依存性を有する節点を持ち、それらの特性を相殺することで、全体として電圧依存性の小さいバンドギャップ・リファレンスとして、動作する。さらに、内部節点は、として用いることも可能である。 ブロコウ・セルは負帰還を用い、エミッタサイズの異なるバイポーラトランジスタに同じ電流を流すように動作している。 によれば、 * 大きなエミッタサイズのトランジスタは、同一電流下において、小さいエミッタサイズのトランジスタより、ベース・エミッタ間電圧が小さい * 上記、ベース・エミッタ間電圧の電圧差は正の温度依存性を持つ。 * ベース・エミッタ間電圧は負の温度依存性を持つ これらの電圧を加算して回路の出力としている。素子定数を最適に設計することにより、2つの温度依存性を相殺している。 (ja)
  • ブロコウ・セル(Brocaw cell, Brokaw bandgap reference)は、集積回路において広く用いられている基準電圧回路の一種である。出力電圧は、1.25Vで温度依存性が小さい。この回路は、バンドギャップ・リファレンスの一種であり、後に考案者の名前を冠して呼ばれるようになった。 ブロコウ・セルは、内部に正の電圧依存性と負の電圧依存性を有する節点を持ち、それらの特性を相殺することで、全体として電圧依存性の小さいバンドギャップ・リファレンスとして、動作する。さらに、内部節点は、として用いることも可能である。 ブロコウ・セルは負帰還を用い、エミッタサイズの異なるバイポーラトランジスタに同じ電流を流すように動作している。 によれば、 * 大きなエミッタサイズのトランジスタは、同一電流下において、小さいエミッタサイズのトランジスタより、ベース・エミッタ間電圧が小さい * 上記、ベース・エミッタ間電圧の電圧差は正の温度依存性を持つ。 * ベース・エミッタ間電圧は負の温度依存性を持つ これらの電圧を加算して回路の出力としている。素子定数を最適に設計することにより、2つの温度依存性を相殺している。 (ja)
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  • ブロコウ・セル(Brocaw cell, Brokaw bandgap reference)は、集積回路において広く用いられている基準電圧回路の一種である。出力電圧は、1.25Vで温度依存性が小さい。この回路は、バンドギャップ・リファレンスの一種であり、後に考案者の名前を冠して呼ばれるようになった。 ブロコウ・セルは、内部に正の電圧依存性と負の電圧依存性を有する節点を持ち、それらの特性を相殺することで、全体として電圧依存性の小さいバンドギャップ・リファレンスとして、動作する。さらに、内部節点は、として用いることも可能である。 ブロコウ・セルは負帰還を用い、エミッタサイズの異なるバイポーラトランジスタに同じ電流を流すように動作している。 によれば、 * 大きなエミッタサイズのトランジスタは、同一電流下において、小さいエミッタサイズのトランジスタより、ベース・エミッタ間電圧が小さい * 上記、ベース・エミッタ間電圧の電圧差は正の温度依存性を持つ。 * ベース・エミッタ間電圧は負の温度依存性を持つ これらの電圧を加算して回路の出力としている。素子定数を最適に設計することにより、2つの温度依存性を相殺している。 (ja)
  • ブロコウ・セル(Brocaw cell, Brokaw bandgap reference)は、集積回路において広く用いられている基準電圧回路の一種である。出力電圧は、1.25Vで温度依存性が小さい。この回路は、バンドギャップ・リファレンスの一種であり、後に考案者の名前を冠して呼ばれるようになった。 ブロコウ・セルは、内部に正の電圧依存性と負の電圧依存性を有する節点を持ち、それらの特性を相殺することで、全体として電圧依存性の小さいバンドギャップ・リファレンスとして、動作する。さらに、内部節点は、として用いることも可能である。 ブロコウ・セルは負帰還を用い、エミッタサイズの異なるバイポーラトランジスタに同じ電流を流すように動作している。 によれば、 * 大きなエミッタサイズのトランジスタは、同一電流下において、小さいエミッタサイズのトランジスタより、ベース・エミッタ間電圧が小さい * 上記、ベース・エミッタ間電圧の電圧差は正の温度依存性を持つ。 * ベース・エミッタ間電圧は負の温度依存性を持つ これらの電圧を加算して回路の出力としている。素子定数を最適に設計することにより、2つの温度依存性を相殺している。 (ja)
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  • ブロコウ・セル (ja)
  • ブロコウ・セル (ja)
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