ブラックソックス事件(Black Sox Scandal)は、1919年、メジャーリーグベースボール(以下:MLB)のワールドシリーズで発生した八百長事件。1919年のワールドシリーズで優勢を予想されていたシカゴ・ホワイトソックスがシンシナティ・レッズに3勝5敗と敗退(当時のワールドシリーズは5勝先取制)、結局レッズが同年のシリーズを制することになった。シリーズ前から噂されていた賭博がらみの八百長疑惑が真実味を帯び、地方新聞の暴露記事がきっかけとなって事件が発覚。最終的にホワイトソックスの主力8選手が賄賂を受け取ってわざと試合に負けた容疑で刑事告訴された。 「ワールドシリーズを金で売った」この事件は、米野球界のみに止まらず、精神的国技として野球をなかば神聖視する風潮のある米国社会に衝撃を与えた。