フルート協奏曲(フルートきょうそうきょく)は、フルートを独奏楽器とする協奏曲。一般的な協奏曲の特徴については協奏曲を参照のこと。 バロック時代、特にフランスにおいては協奏曲(concerto)とともにコンセール(concert)という語も用いられていた。コンセールは協奏曲よりも小さい編成に用いられる傾向にあったが、必ずしも明確に使い分けられていわけではなく、2本のフルートのための無伴奏協奏曲(Concerto pour 2 flûte-traverières sans basse)のような用例もあった。ここでは編成の如何にかかわらず concerto とされたものを取り上げ、concert は除いている。 ロマン派においては協奏的二重奏曲(duo concertant)あるいは協奏的大二重奏曲(grand duo concertant)といった作品名がしばしば用いられた。これらの多くはフルートとピアノによる作品であるため、この項では触れていない。