フェル式鉄道(フェルしきてつどう、英:Fell Railway)は、2本のレールの間に左右のレール面より約20㎝(8インチ)上に敷設した平滑なレール(双頭レールを横にしたもの)の両面を左右からスプリングまたは空気圧で抑えた車輪で挟み、この車輪を駆動して勾配の昇降を行う鉄道のこと。挟む強さにもよるが軸重並みの駆動力がプラスされる 最初に考案したのはスウェーデンの技師ウィドマーク (Widmark) だが、イギリスの技師ジョン・バラクロウ・フェル (John.B.Fell) によって完成されたためこの名がある。

Property Value
dbo:abstract
  • フェル式鉄道(フェルしきてつどう、英:Fell Railway)は、2本のレールの間に左右のレール面より約20㎝(8インチ)上に敷設した平滑なレール(双頭レールを横にしたもの)の両面を左右からスプリングまたは空気圧で抑えた車輪で挟み、この車輪を駆動して勾配の昇降を行う鉄道のこと。挟む強さにもよるが軸重並みの駆動力がプラスされる 最初に考案したのはスウェーデンの技師ウィドマーク (Widmark) だが、イギリスの技師ジョン・バラクロウ・フェル (John.B.Fell) によって完成されたためこの名がある。 フェル式鉄道はラック式鉄道と比較すると使用可能な最大勾配は小さい(40‰ - 90‰)が、高価なラックレールを使用しないため建設費が安く、歯がないのでレールの歯が欠ける心配がなく通常区間から進入時に気を使う必要がない、中央レールを左右から挟み込むので急勾配での脱線防止に役立つ、中央レールの給油がいらない(ラックレールは歯を守るために粘性の高い油を塗る)、動輪上重量が十分ならば通常型の機関車もこのレール区間を走行可能で補助に使えるという強みがあるが、電化してしまえば特に電車列車の場合工夫がなくても自力でこの程度は登れること、ブレーキも発電ブレーキを使用すればほぼ代用が効くことなどから、下記のスネーフェル登山鉄道のように実用上本気で使用する意義がなく、実用に供された例は蒸気機関車である程度の量の貨物を輸送する必要があったケースの例にとどまる。 (ja)
  • フェル式鉄道(フェルしきてつどう、英:Fell Railway)は、2本のレールの間に左右のレール面より約20㎝(8インチ)上に敷設した平滑なレール(双頭レールを横にしたもの)の両面を左右からスプリングまたは空気圧で抑えた車輪で挟み、この車輪を駆動して勾配の昇降を行う鉄道のこと。挟む強さにもよるが軸重並みの駆動力がプラスされる 最初に考案したのはスウェーデンの技師ウィドマーク (Widmark) だが、イギリスの技師ジョン・バラクロウ・フェル (John.B.Fell) によって完成されたためこの名がある。 フェル式鉄道はラック式鉄道と比較すると使用可能な最大勾配は小さい(40‰ - 90‰)が、高価なラックレールを使用しないため建設費が安く、歯がないのでレールの歯が欠ける心配がなく通常区間から進入時に気を使う必要がない、中央レールを左右から挟み込むので急勾配での脱線防止に役立つ、中央レールの給油がいらない(ラックレールは歯を守るために粘性の高い油を塗る)、動輪上重量が十分ならば通常型の機関車もこのレール区間を走行可能で補助に使えるという強みがあるが、電化してしまえば特に電車列車の場合工夫がなくても自力でこの程度は登れること、ブレーキも発電ブレーキを使用すればほぼ代用が効くことなどから、下記のスネーフェル登山鉄道のように実用上本気で使用する意義がなく、実用に供された例は蒸気機関車である程度の量の貨物を輸送する必要があったケースの例にとどまる。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageID
  • 1612510 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 2309 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 91874532 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • フェル式鉄道(フェルしきてつどう、英:Fell Railway)は、2本のレールの間に左右のレール面より約20㎝(8インチ)上に敷設した平滑なレール(双頭レールを横にしたもの)の両面を左右からスプリングまたは空気圧で抑えた車輪で挟み、この車輪を駆動して勾配の昇降を行う鉄道のこと。挟む強さにもよるが軸重並みの駆動力がプラスされる 最初に考案したのはスウェーデンの技師ウィドマーク (Widmark) だが、イギリスの技師ジョン・バラクロウ・フェル (John.B.Fell) によって完成されたためこの名がある。 (ja)
  • フェル式鉄道(フェルしきてつどう、英:Fell Railway)は、2本のレールの間に左右のレール面より約20㎝(8インチ)上に敷設した平滑なレール(双頭レールを横にしたもの)の両面を左右からスプリングまたは空気圧で抑えた車輪で挟み、この車輪を駆動して勾配の昇降を行う鉄道のこと。挟む強さにもよるが軸重並みの駆動力がプラスされる 最初に考案したのはスウェーデンの技師ウィドマーク (Widmark) だが、イギリスの技師ジョン・バラクロウ・フェル (John.B.Fell) によって完成されたためこの名がある。 (ja)
rdfs:label
  • フェル式鉄道 (ja)
  • フェル式鉄道 (ja)
owl:sameAs
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of