フィリピンにおいて、イスラム教は記録が残っている中では国内最古の一神教である。14世紀にペルシア湾や南アジア出身のムスリム商人の他、マレー諸島における複数のスルターン政権下の信者が台頭したことに伴い伝来した。 2010年にアメリカ合衆国国務省が発表した国際信教の自由報告によると、ムスリムは総人口の5%から9%に当たるとされ、大部分がスンナ派でシーア派は少数に留まるという。なお、総人口の大部分がカトリック教徒である(東南アジア諸国連合加盟国唯一のキリスト教国でもある)一方、一部民族集団はプロテスタント、ヒンドゥー教、仏教やアニミズムを奉じる。