ピュロディクティウム属(パイロディクティウム属、Pyrodictium)は、浅瀬の熱水域や深海熱水噴出孔などに生息する超好熱性の古細菌の一属。100°Cを超える温度で増殖が可能ことが証明された初めての生物である。この後1997年に同じピュロディクティウム科に属すPyrolobus fumariiに破られるまで、10年以上に渡って増殖温度の最高記録を保持していた。 学名は、非常な高温を好むこと、網目状のネットワークを形成することから、ギリシャ語で炎+網の意味を持つ。これをラテン語化したものがPyrodictiumである。