『ビリティスの歌』(仏: Chansons de Bilitis)は、ピエール・ルイスによる1894年発表の散文詩集である。 「サッポーの同時代の女流詩人による詩をギリシア語から翻訳した」として発表された、146歌の散文詩からなる詩集である。ビリティスは紀元前6世紀のギリシャに生まれた女性で、少女時代から死に至るまでの間に書き残した詩篇が19世紀になって発見された、ということになっていたが、これはルイスの虚構(擬似翻訳)で、刊行当時多くの人がルイスに騙されて実在すると信じ、本気で論じた文芸批評家が恥をかいたという。 ドビュッシーがそのうち3篇を歌曲に仕立て、その他にも付随音楽などを作曲している。