ハリケーン・ギルバート(英: Hurricane Gilbert) は1988年に大西洋で発生し、西インド諸島を中心に甚大な被害をもたらしたハリケーンである。勢力はサファ・シンプソン・ハリケーン・スケール(SSHS)でカテゴリー5に達し、ピーク時には中心気圧が888hPaを記録した。これは、大西洋で発生したハリケーンとしては、観測史上ウィルマに次ぐ2番目の記録であり、20世紀では最も低い記録である。 1988年9月8日にカリブ海東部で発生。その後、西進して西インド諸島諸国を襲い、ユカタン半島に上陸した。その後、メキシコ湾を通り再度上陸。テキサス州及びアメリカの諸州を通過し、9月19日に消滅した。341名が死亡し、被害は55億米ドル(1988年当時)にのぼった。