ノーザンダンサー (Northern Dancer) は1964年にカナダ産馬として初めてケンタッキーダービーを制したサラブレッドである。その後、20世紀で最も成功した種牡馬の一頭となった。カナダの象徴とされ、1965年にはカナダのスポーツ殿堂入りを果たしている。その後、1976年にはカナダとアメリカの両方でレースの殿堂入りを果たした。競走馬としては、ブラッド・ホース誌が20世紀の米国サラブレッド競走馬トップ100にランクインさせている。また、種牡馬としても、その影響は世界中に及んでいる。 ノーザンダンサーは2歳のとき、カナダのサマーステークスとコロネーションフューチュリティ、ニューヨークのレムセンステークスを制し、カナダチャンピオン2歳牡馬となった。3歳になると、フラミンゴステークス、フロリダダービー、ブルーグラスステークスを制し、ケンタッキー・ダービーの有力候補となった。ノーザンダンサーは、ケンタッキーダービーで記録的な勝利を収めた後、プリークネスステークスを制した。アメリカ三冠のチャンスがあったが、ベルモントステークスで3着に終わった。その後、カナダに戻ったノーザンダンサーは、最後のレースとなったクイーンズプレートを制した。