『ノリ・メ・タンゲレ』(伊: Noli me tangere, 「我に触れるな」の意)は、盛期ルネサンス期のヴェネツィア派の画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1514年頃に制作した絵画である。油彩。『新約聖書』「ヨハネによる福音書」20章1行-18行で語られているイエス・キリストの復活とマグダラのマリアのエピソードを主題としている。ノリ・メ・タンゲレとは同箇所の17行に登場する言葉である。ティツィアーノの初期の作品で、制作経緯は分かっていない。オルレアン・コレクションを経由して、19世紀にイギリスの銀行家で詩人のに所有されたことが知られている。現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されている。