ナリジクス酸(ナリジクスさん、Nalidixic acid)とは、1962年に社により開発(化学合成)された抗菌剤の一種である。日本では第一製薬によりウイントマイロンという商品名で販売された(現在は第一三共製造販売ののちに販売中止」)。 社名(ウインスロップ社、Winthrop)由来の前半と、抗生物質と区別するために後半をマイシン(mycin)ではなくマイロン(mylon)として、ウイントマイロン(WINTO+MYLON)と命名された。 この化合物は最初に発見されたキノロン系抗菌剤であり、第一世代キノロンに分類されている。ナリジキシン酸(ナリジキシンさん)とも呼ばれる。主にグラム陰性菌に対して効果を発揮するが、のちにレボフロキサシンをはじめとする、グラム陽性菌にも効果を発揮するニューキノロンと呼ばれる抗菌薬群も開発された。